はじめまして。陸前高田ドキュメンタリー『あの街に桜が咲けば』監督の小川光一と申します。この度は当映画に関心を持っていただき、誠にありがとうございます。
東日本大震災を経て、岩手県陸前高田市では地元の人間が中心となり、津波の最高到達点に桜を植える活動が行われています。僕がこの桜の活動に関わり始めたのは2012年1月のことでした。あれから丸2年間かけてこの映画を作ったことになります。
震災のドキュメンタリーと聞いて身構える人も多いかもしれません。ただ、僕はもっと根本的な「大切な人を守る力をあなたは持っているのか」という問いを優しく詰め込んだ、そのような映像を作ったつもりです。大切な家族や恋人、友人と一緒に各会場に足を運んで頂けると幸いです。僕も求められる限り全会場に駆け付け、お話させていただきます。
1人でも多くの方が、この映画を見て、減災・防災に関心を強めてくれたら、そう心から願います。そして、いざ何処かの街で災害が起きた時、大切な命を守れる方が、1人でも増えますように。本当にそれだけです。どうぞ「あのさく」をよろしくお願いいたします。